ベガルタ仙台裏強化部コラム

兼 ベガルタ仙台裏経営検討委員会議事録

【ベガルタ2023】技も体も”心”から

夏はやっぱり

カレーでしょということで、Kディレクターとの飲み会ミーティングに引き続き、アンバサダーもとい企画担当Fと食事に出かける。

 

話題はもっぱら記憶に新しい群馬戦。

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試合はまあ、カリカリベーコンも真っ青のカリカリする展開。

 

前半は長澤選手・学選手・松崎選手とシーズン途中の補強選手が揃い踏みして、悪い状況なりには戦えていたものの…。

 

暑い気候とナイーブなレフェリングと躍動しないチームの戦いぶりにイライラしたのか、後半早い時間帯で真瀬選手がラフプレーからのイエロー2枚目で退場。

 

そして、退場後すぐコーナーキックでは、投入された小出選手が試合に入り切れていなかったのかボール処理を誤り、そこからの流れであえなく失点。

 

数的有利になったことで、より走り、よりボールを回す群馬さんに、オレンジレンジもこれまた真っ青のキリキリマイ状態に陥った我が軍。

 

給水タイム後も整理しきれないまま、敵軍から放られたロングボールに抜け出そうとした群馬・平松選手を手で止めて倒したキム選手にイエローカード

 

キム選手は次節出場停止となり「次節のDF陣どうするのかなあ」とぼんやり思っていたら、そんな私Sの集中力の欠如を見透かしたのか、FKを風間ブラザーにゴラッソで沈められる。

 

退場後、出場停止決定後の失点と、まあ何をやっても上手くいかない状況を体現するゲームとなりました。

 

リーグ戦は11戦勝ちなし。いよいよ99年J2リーグ以来の12戦未勝利が近づくことに(カテゴリを変えれば、2003年のJ1リーグで19戦勝ちなしもありましたが)。

 

まあ、でも。

 

順位的にも格上のチーム相手に一人退場、しかも先取点を取られたら1試合も勝っていない今シーズン。順当な結果だったと思います。

 

過去に1敗しかしていなかった群馬さんは、宮城県出身の大槻監督のもとでしっかりと進歩しているのだと。

 

はて、我が軍は。

 

J2残留目標宣言

煽りたいのか何なのかイマイチわからない某地方紙などメディア各紙は「残留争いが現実的に」と踏み切りませんが、裏強化部としてはもはや当の昔に「残留争いが現実」と捉えておりやす。

 

次節は、群馬・大槻監督同様に我が軍の首脳陣だった原崎元監督・渋谷元ヘッドコーチが居並ぶ大宮さん。ここ7試合で3勝3分1敗と持ち直して参りました。

 

現在、我が軍と降格圏との勝点差は3。裏強化部の皮算用では残留まであと3勝。大宮・水戸・いわき・山口のいわゆる「6ポイントマッチ」をどう乗り切るかがカギを握ります。

 

しかし、次節。コーチから昇格し2022年に監督を務めた原崎氏の教え子が多数在籍し、加えてついこの間まで我が軍にいた渋谷氏は、こちらの事情にだいぶ明るいでしょう。かなり難しい試合になりそうですな。

 

もし次節を落とすと、いよいよ来年のJ3リーグの観戦計画をおぼろげに考え始めることになります。

 

裏強化部が望むスタンス、ざっくりまとめると「残留でも降格でも早い段階で翌年の進路を決め、庄子GM主導で2024年のチーム構想にいち早く着手する」です。

 

どん底」「どんどん転がり落ちる」とか何も生産性のない感情的なワードを書き連ねるなんてことはせず、当方は前も後もしっかりと向いてわいわい書いていきやすぜ。

 

では、どんなことを書くか。うーん。我が軍を取り上げているメディア(や記者・ライター)の中で例えるとしたら、現場のアレな状況をうまーく良い感じに書いているこちら。

www.soccerdigestweb.com

 

早速レベルの違いをプレーで随所に感じさせている長澤選手のコメントを上手に引用して、解決への提案を示す。良いと思います。追求すべき方向性は、概ね我々と合っているかと。

 

まあ、内容としては「プロなら練習から意識を高くもって、自分で考えて動けよ(意訳)」という、当たり前の内容ではあるのですが。

 

そんな当たり前のことができていないから、今がある訳で。

 

察するに、我が軍の現場は「モチベーション迷子」に陥っているのだろうなとは思う。

 

会社に置き換えるとわかりやすいかもしれない。

 

 

業績が上がらず、他社から入ってきた理論派の部長や課長が辞め(ついでに経営サイドでは不正が発覚)、その昔に他社でそこそこの実績を持つ課長代理が部長に。

 

しかし、前部長と前課長の手により仕組化が進められていた業務フローが急に個々人の裁量もフォーカスされるやり方に変わり、社員は右往左往。

 

そんな状況を改善しようと、経営陣は実績豊富な専務とスキルの高い社員を迎え入れたものの、旧来の社員とは意識やモチベーションのズレが大きい。

 

しかも、これまで主軸だった社員は活躍のポジションが無くなるかもしれないという状況。

 

そんな混沌とした状況で、若手社員や転職や出向で入ってきた中堅社員など、特に活躍すべき世代は「この会社のために頑張ろう」という意欲が失せてきている。

 

あわよくば「来年は他社に転職したい」という思いも出てきた。

 

 

…どうです?会社員の方なら、なんとなーく状況をイメージできるのではないでしょうか(割と「あるある」な話かなと)。

 

私Sとしては“いま”の戦力が「J2屈指」とは思っていません。一つの理由は(以前も書き連ねましたが)フルシーズン先発で戦った選手が少なかったこと。

 

そして、今シーズンがスタートしてから再認識したもう一つの理由は“メンタルの弱さ”。

 

たとえ技術が高くても、それを活かす“心”がうまく働かなければ、本番で力を発揮できない。心・技・体というヤツですよ。

 

我が軍の面々は、自身が持つポテンシャル通りにパフォーマンスできれば「J2屈指」の戦力になるのかもしれない。

 

でも、長いシーズンではいつも上手くいく訳ではない。では、ダメな時にどう立ち回れるかが大切。「柔軟性(切り替え)」「積極性(前向きさ)」なんて言葉が馴染み深いですかね。

 

現有戦力の多くはその点が乏しいのでしょう。チーム状態が悪い中で、自らも沈んでしまっている。だから“いま”の戦力と書きました。

 

うまく行かなくなって瓦解した、2022年シーズン途中・原崎監督退任からの流れは未だに続いているということです。

 

と、なると。本来今シーズンに必要だった補強ポイントは、ポジションを問わず“切り替え上手で、戦える選手“だったと。要はタフに戦い抜ける選手。

 

表強化部のみなさん、いかがですか?伊藤前監督と協議した方向性もあるとは思いますが、“スペック重視で、戦術にあてはまりそうな選手”を主軸に補強を進めてはいなかったですかね…?

 

個人的には「成り上がってやる」と向上心を持つ高卒・大卒の新人選手のほうが、タフさを持っていると思う。

 

そして新人選手は、経験があり意識の髙い選手から教えを乞う素直さも比較的あるだろう。梁選手・遠藤選手・長澤選手・学選手もより活きるのではないか。

 

(そして、なぜ高卒・大卒かと言うと、チームの資産にもなるからです。中島選手・山田選手・相良選手みたいな若手レンタルも良いのだけれど、基本的には他チームのものな訳で。

 

その点、個人的には長澤選手の完全移籍加入が強化方針の路線変更を感じさせる。おそらくはGMの方針だろう。我が軍は内外お騒がせの地方チーム。おそらく評判は良くないだろうが、なんとか新人をもっと迎え入れてほしい)

 

来期はJ2・J3を問わず、シーズンを通してタフに戦える選手を揃えてほしい。郷家選手のような下部組織出身を加えても良いだろう。愛着を持つ選手に長く活躍してもらうことも大切。場当たりのレンタル移籍は極力少なく。

 

8月も後半戦

さてさて。例によって話が長くなりました。次節、菅田は戻ってくるものの、真瀬・キムテヒョンがいないDF陣は大宮FWシュヴィルツォクを抑えられるのか。

 

次戦は正直「勝利」よりも「負けないこと」が主目的。

 

群馬戦の試合後インタビューでは、中山選手が「もっと圧倒してゴールをいっぱい取って、無失点におさえられる試合をサポーターに見せたいと思っています」と話していたことに、現状を把握できているのか少々不安はあるものの...…点取り屋の責任感と受け取っておきます。

 

まずは堀監督、とにもかくにも“いま戦える”メンバーを揃えてくださいな。

 

ベガルタ仙台の残り試合>

8月19日(土)    19:00    J2    31    大宮アルディージャ    ユアスタ
8月26日(土)    19:00    J2    32    大分トリニータ    レゾド
9月3日(日)    19:00    J2    33    ヴァンフォーレ甲府    ユアスタ
9月9日(土)    19:00    J2    34    ファジアーノ岡山    Cスタ
9月16日(土)    18:00    J2    35    水戸ホーリーホック    ユアスタ
9月23日(土・祝)    18:00    J2    36    ジェフユナイテッド千葉    フクアリ
9月30日(土)    13:00    J2    37    ロアッソ熊本    ユアスタ
10月8日(日)    14:00    J2    38    いわきFC    いわきG
10月22日(日)    14:00    J2    39    ブラウブリッツ秋田    ソユスタ
10月28日(土)    14:00    J2    40    レノファ山口FC    ユアスタ
11月4日(土)    14:00    J2    41    V・ファーレン長崎    トラスタ
11月12日(日)    13:00    J2    42    FC町田ゼルビア    ユアスタ

 

<現在の順位>※下位チームのみ

14位熊本 34(8勝10分12敗)※ここ9試合勝ちなし(4分5敗)
15位水戸 34(8勝10分12敗)※ここ5試合負けなし(1勝4分)
16位仙台 33(8勝9分13敗)※ここ11試合勝ちなし(3分8敗)
17位いわき 33(8勝9分13敗)※ここ10試合で4勝5分1敗。下位対決に強い
18位栃木 32(7勝11分12敗)※5月の4試合勝ちなし以降は3勝7分3敗と五分。
19位金沢 32(9勝5分16敗)※4連敗のあと5試合で2勝2分1敗。
20位山口 32(7勝11分12敗)※ここ5試合勝ちなし(2分3敗)
21位徳島 30(5勝15分10敗)※ここ10試合勝ちなし(7分3敗)
22位大宮 26(7勝5分18敗)※ここ7試合で3勝3分1敗。

ここに来て熊本さんが仲間入り。

 

<残り12試合|下位チーム対決>【節】チームH/A(ホーム/アウェイ)

熊本:【32】いわきA【35】大宮A【36】栃木H【37】仙台A【38】徳島A【42】山口H
水戸:【32】栃木A【33】山口A【34】金沢H【35】仙台A
仙台:【31】大宮H【35】水戸H【37】熊本H【38】いわきA【40】山口H
いわき:【32】熊本H【34】徳島A【36】金沢H【38】仙台H
栃木:【32】水戸A【36】熊本A
金沢:【32】徳島H【34】水戸A【36】いわきA【37】山口A
山口:【31】徳島A【33】水戸H【37】金沢H【38】大宮A【40】仙台A【42】熊本A
徳島:【31】山口H【32】金沢A【34】いわきH【36】大宮A【38】熊本H
大宮:【31】仙台A【35】熊本H【36】徳島A【38】山口H

6ポイントマッチとなる試合を羅列。

残留争いニューカマーの熊本さんは、第35節~第38節の4連戦を含む6試合を残しており、同じく6試合を残す山口さんと共に残留/降格のカギを握る存在に。

 

徳島さんはあと5試合、水戸さん・いわきさん・金沢さん・大宮さんはあと4試合。栃木さんはあと2試合となり上位との試合が続いていく。

 

我が軍は(下位チーム対決が)あと5試合中4戦はホームアウェイ1戦も隣県いわきと移動距離が少ない。

 

まあ、スタンドが様変わり中ユアスタでは今季4勝4分7敗で、アウェイは今季4勝5分6敗と大差ないので…ホームもアウェイもあまり関係ないのか。仙台サポーターの大きな声が響く場での戦いが多い点を追い風にできるかどうか。

 

ひとまず、第31節は仙台vs大宮徳島vs山口が見どころです。

 

では、また。