ベガルタ仙台裏強化部コラム

兼 ベガルタ仙台裏経営検討委員会議事録

【ベガルタ2024】第2節V・ファーレン長崎vsベガルタ仙台、YBCルヴァンカップ1回戦アスルクラロ沼津vsベガルタ仙台(感想)

強度の高さ

森山監督が標榜する強度の高い“刈り獲る”サッカー。負けじと私Sも丑三つ時を越えてなおハードワークする強度の高い仕事を1月より連日敢行。B仙台時代からの30年選手として、闘う矜持を見せつける。

 

かのキャンプでは「サッカー人生で一番キツい」と発した選手がいたそうでが、拙はもはや「人生で一番キツい」仕事ぶりでしたな。山は先ほど越えました。

 

さて。1節の感想で「更新スルヨ」と記しておきながら2節からもうアップしないのでは、さすがにアレなので。今記事では2試合まとめて感想をさらっと書いてみよう。散文ゆえ中身は期待せぬように…!

 

アウェイ連戦・その2

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さてアウェイ長崎戦。宮崎→仙台→大分→仙台→長崎と早くも嫌味のような日程を組まれた我が軍。さらに水曜にはルヴァンカップ沼津戦(アウェイ)が待っている始末。

 

スタメンはこちら。

郷家とエロン(Eronildo)が初先発。ベンチには、小畑・マテウス モラエス・知念・鎌田・相良・有田・中山が控える。知念と有田は今シーズン初めてベンチ入り。

 

試合記録はこちら。

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オナイウを左の攻撃的MFに使っているのがポイント。前節は両サイドからドリブルで攻め入る形。今節は郷家が入り、ボールキープを少し意識していたのかもしれない。

 

いちおう試合はDAZNでフルに観戦。相変わらず強度の高いプレッシングで、かなり高い位置でボールを奪っていた。後半もつのかなとは思うものの、監督の言葉を借りれば「発展途上」。試合を通じても鍛えていくのですなあ。

 

カリーレ氏のアレコレでドタバタしている長崎さん。同氏の後任となった下平監督は前任者とはまた違った形のフットボールを展開する方なので、やはりあちらさんも発展途上。割と我が軍ペースだったと思う。

 

前節でなかなかのインパクトを見せたオナイウ選手は、前半あまり仕掛けるシーンは無く、落ち着いた入りだった。割と前目にポジションをとって、ボールはもたずとも相手を押し込んでいたような気がする。

 

試合は前半終了間際45+3分にFKから菅田選手のナイスヘッドで先制。ヘディング強いですなあ、ホント。

 

後半はリードを守りつつ、各人変わらずにプレッシャーをかけて試合は仙台ペース。フアンマ選手にはプレーさせず、DFも堅い。

 

70分には郷家選手とエロン選手に代わり相良選手と中山選手を投入。プレッシャーをかけ直す。そしてオナイウ選手は慣れている右サイドに入り、相良選手とともに前節同様仕掛け始める。

 

すると78分、少し前にチャンスを逸した相良選手が左サイドで粘り、意表をつくセンタリング。早いボールを戻りながら中山選手がダイビングボレー。まさにゴラッソでリードは2点差に。素晴らしいゴールに思わずSも両手を上げる。いやあ、さすがっす。

 

昨年2ゴールと悔しい成績だった中山選手。ぜひ今年は再び2ケタに乗せてほしい。

 

その後は、82分に中島選手にかわりJデビューとなる有田選手を投入。しかし、86分に長崎・エジガル選手に返される。後半ブラジル人を3人投入して仕掛けてきた姿勢が結実。ここからは押し込まれる展開に。

 

ここは守り切るべく88分にはオナイウ選手・今日は長く頑張った長澤選手に代えて、マテウス選手と知念選手の両CBを投入。布陣は5-4-1、知念選手はボランチに入り逃げ切り体制に。

 

しかし!交代枠を使い切った後、石尾選手が前節に引き続き足をつってしまい、より耐える時間に。石尾選手は今節も頑張っていただけに、あとは走りきるフィジカルを身につければ伸びそうですな。両SBはコンディション不良らしいので、チャンスを活かしてほしいものです。

 

試合は体を寄せて球際で踏ん張った我が軍が逃げ切り。今季初白星を飾った。九州シリーズ2試合、勝点4。上々ですな。

 

30年経ってもまだまだ初めてはあるのです

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初白星の3/2(土)アウェイ長崎戦から4日後の3/6(水)、アウェイ3連戦の最後となるルヴァンカップ1回戦・J3アスルクラロ沼津戦を迎えた。

 

ルヴァンカップへの参戦は2021年以来。今年からJ3チームが参加し、すべてトーナメントでの試合となった。なお1回戦は1試合のみで、負けたら終戦です。

 

沼津とは初対戦。そしておそらく愛鷹で試合するのも初めてだろうか。97年・98年には旧JFLで同じく愛鷹広域公園をホームグラウンドとしていた、ジャトコサッカー部(当時の登録チーム名 ※99年からはジヤトコ)と試合はあったものの、両年とも富士市総合運動公園で試合だった(はず)。創立30年、まだまだ“初”があるのですな。

 

さて長い前置きでしたが、この試合ではいわゆるターンオーバーでスタメンが全員入れ替わる。と言うか、今年のルヴァンカップはベンチに9人登録可能になったものの我が軍の登録は6人。通常のリーグ戦(7人)よりも少ない。

 

なかなか厳しい状況の中、リーグ戦出場に向けたアピールに期待がかかる。

 

GK小畑、CBは知念とマテウス、右サイドバックは有田、左サイドバックには工藤真、ボランチは鎌田と我が軍のユース所属・横山、右攻撃的MFには西丸、左攻撃的MFには名願、2トップは中山と菅原。

 

ベンチには、GK松澤・CB菅田・RSB髙田・DMF工藤蒼・OMF相良・OMF郷家。

 

サイドバックは本職ではない有田と工藤真が入るなど、登録29名(うち1名は2種登録)の厳しい台所事情。ボランチにはキャンプで高評価だったユースの横山くんが初出場初スタメン。30代は中山のみで、将来の我が軍を担う選手たちが顔を並べた。

 

ちなみに相手のゴン中山監督と森山監督は筑波大学の同級生。

 

なんだろう。個人的にはそれこそ昔の1998年とか2000年とかの我が軍を想起した。水曜で観客の少ない陸上競技場のアウェイ戦。なんだか古きJFL感があってノスタルジー

 

この試合に関しては私SがLeminoに加入しているので、22:30の配信開始までは仕事をして暇つぶし(いや、やらないと締め切りに間に合わなかっただけ)した後、夜な夜な観戦。

 

試合が始まると、J3では屈指のポゼッションチームらしい沼津さんが健闘。一人ひとりの実力はこちらにやや分があるものの、プレスがあまりハマらない。本職を置けていないポジションもあり、急造チームであることも難しかっただろうか。前半15分くらいまでは、リーグ戦のようにボールを奪取できていたのだけれども。

 

まあ、台所事情も厳しいし、加えてリーグ戦で使うのはまだ少し難しいかなというプレーは正直散見しましたな。ピッチも少し合わない感じみたいだったけれど。まあ、伸びしろ伸びしろ。

 

それでも先制は我が軍。54分、実は我が軍加入後公式戦初スタメンだった菅原選手がゴール前の混戦から叩き込む。後半、西丸選手に代わり出場した郷家選手が入り、上手にポジションをとってボールの落ち着きどころが出ましたな。

 

しかし、時間が進むにつれて我が軍はパワーダウン。61分には中山選手に代えて相良選手、78分には有田選手に代えて髙田選手を投入するも、押し込まれて79分に失点。

 

追いつかれたものの、仕掛ける力が残る郷家・相良・髙田あたりを中心に点を取りに出て、83分には相良のCKから郷家が得意のヘッドを決め勝ち越し。

 

なんとか行けるかなとボンヤリ画面を見ていたら、それはピッチも同じく漫然運転だったのか浮足立ち、攻勢に出た沼津さんに後手を踏む。すると87分と90+4分にゴールを沈められて、逆転負けとなりました。決勝点には元我が軍・齋藤学選手のクロスが起点に。

 

なんでしょうな。まあ、久々にJ1と試合したかったな(勝てば札幌さんと試合だった)という思いはありましたが、今こうして振り返ってもあまり悔しくないというか。言ってしまえばチームとして力負けでした。

 

存外に上々の滑り出しだったリーグ2試合を経て、良いタイミングでしっかり失敗できたのではないでしょうか。西丸選手あたりは悔しかったろうね。まずはしっかりフィジカルつけてたくましくなりましょ。

個人的には両CBが少し心配かなあ。マテウス選手は若いのでパスのレベルを磨いて安定感アップを目指してほしい。知念選手は浦和時代のブランクをまずは埋めてほしいですな。

 

ユーズ横山くんはソツなくこなしていた印象なので、少しずつ力強さや自分の持ち味を出せるようにトップチームのスピードに慣れていってくれればなあと。

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さて、ユースと言えば横山くんに続き新たに2名が2種登録。

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今年4月から高校3年生に進級する両名。ともにDFですな。一色くんは昨年プリンスリーグでは出場機会が無かったものの、プレミアリーグプレーオフを前に選手が多く離脱してしまい抜擢。

 

1回戦の清水ユーズ戦(○3-1)、2回戦の鹿島ユース戦(×0-7)にスタメンとして出場した。

web.gekisaka.jp

 

一色くんは今年のキャンプには横山くんとともに参加していた(ほかは松田くん・門脇くん・室井くん)ので、森山監督の指導を受けていますね。

 

もう一方、吉田くんは2年生ながらプリンスリーグ全試合出場。残念ながらプレーオフ前に離脱して出場は叶わなかったものの、今年もユースの主軸を支えるであろう選手ですな。

 

さっそく横山くんがカップ戦とは言えトップチームデビューを飾ったので、ご両名も次に続いてほしいものですな。

 

これで登録選手は28名+3名の31名。育成型クラブを公の場で宣言し実質1年目、厳しいチーム事情とは言え有言実行であります。

 

ユースとの連携を深めて、トップへの昇格選手を増やしていくことはもちろん、ユースのレベル底上げを図り念願のプレミアリーグ昇格に繋げてほしいですな。

 

ここまで、つらつらと書きました。ホーム水戸戦は裏強化部Fと私Sが参戦予定です。まだまだ寒いであろうスタンドにて、ビール片手に内面からPASSIONを燃やして強度高く観戦したいと思いますな。

 

では、また会いましょう!