ベガルタ仙台裏強化部コラム

兼 ベガルタ仙台裏経営検討委員会議事録

【ベガルタ2024】2024シーズンの選手編成を裏強化部なりに考えてみた ※2024/1/12更新

庄子GM、いよいよ動き出す

2023シーズンも終わりひと息。昇格プレーオフを横目にして、本格的に今季を総括する時期になりました。

 

来季に向けたリリースやニュースが出てくる中、就任後これまでは広報カメラなどの動画か画像に、ひっそり映り込むくらいしか露出が無かった庄子GMの動静が。

hochi.news

kahoku.news

河北新報のサイトは会員になれば、1日1記事無料で閲覧可能です(…と、言うくらい見るべき内容。まあ回し者でもなんでもないので、あくまで見たい人はどうぞ)。

 

ちなみに河北の記事は(私S調べによると)11/17の公開時から見出しが変わっている模様。

 

▼公開時
「準備と技術不足が低迷の要因」「生え抜きを1人でも増やす」庄子GMインタビュー<ベガルタJ2の迷宮>

 

▼11/25早朝確認
「生え抜きを1人でも増やす」「我慢が必要な時期もある」今後の強化策、庄子GMに聞く<ベガルタJ2の迷宮>

 

まあ、Web記事ではアクセス数(=読者の反響)などを考慮して、タイトルを変えることはそう珍しくないですがね。うふふ。

 

さて。ああだのこうだの記者諸氏が振り返っている話はいったん置いといて、来季のキーパーソンの一人・庄子GMの話にフォーカスした上で、来季以降の我が軍を見据え、どのような動きをとっていくかの要点を怒られない程度に紹介しよう。

 

■今期の不振は『準備、心構え、基礎技術』の不足(とみている)。

■今後目指す戦い方はボールをつなぎアクションして戦うチーム。時にはカウンターも交えながら攻撃的なフットボールを目指す。

ユースを強化し、毎年トップに昇格する(=育成の)流れを作る。

■レンタル主体のチーム編成から脱却し、生え抜きを1人でも増やす。移籍で獲得する選手も将来を見据え若い世代を中心に。

■限られた来季の強化費用は主にセンターラインへ。

■育成主体でも毎年昇格は目指す。だが、チームの現状は「リフォームしようと思っていたら、建て替えに近い状態だった(庄子GM)」ので、軌道に乗るまでには時間がかかるかもしれない。結果もプロセスも大事だと考えている。

お金を使って強くしても面白くない。まずはJ1に定着。その何年後かに優勝。その時のメンバーの1/3が生え抜き。そんなチームを見て、有望な選手が小学生世代から入団を望む。そうなれば最高。

※そのほか細かいことは、それぞれの記事を見てくださいな。

 

さすが川崎さんを育てた男。言葉に説得力がある。そして、実に重い。

 

でも、なんだろう。やはり面白い方だなって思いました。現実はしっかりと見ているが、とっても良い意味でクレイジー

 

いやあ。私Sとしては、30年見てきてようやく芯のある方がフロントに来てくれて、本当に本当に嬉しいかぎり…!!

 

そして本題へ

さて、おそらくはこんな感じで浮ついている方はあまりいないだろうと思いつつ、上で紹介した庄子GMが目指すチームビジョンのもとで、来季の編成を考えてみることにしよう。

 

私Sは、上記記事のほか、川崎さんの過去のチーム編成、川崎時代の庄子さん関連記事や書籍を見ながら、強化の方向性をいろいろと考え探ってみた。

 

大まかに言うとこんな感じですな。

 

■(前提)掲げたチームスタイルを継続して追求し、確立する。それにより補強方針が明確になる。評価基準ができる。戦う方向性も揃うので一体感が出る。

■基礎技術の高い(いわゆる「止める、蹴る」のレベルが一定以上の)選手を求める。育てる。

■チームとしての積み上げが得られないのでレンタル選手は基本なし。移籍は不足している部分を補うためにピンポイントで実施。基本的には、新人選手を獲得し育てていく。

■選手層は「厚すぎず、薄すぎず」。若手の出場機会を増やせるような編成を心掛け、選手間の競争を促す。

■選手起用は選手一人ひとりの長所を活かす形で(特に若手)。

 

これらに「2023年度赤字決算見込みの台所事情」という事情も加味して考えました。

 

※ちなみに、編成内容をまとめたのは11/16AM。なので、必要に応じて説明・注釈を入れ、新たな情報のリリースがあり次第追記しています(基本、敬称略)。

2024/1/11現在。赤字は新加入・緑字はレンタルから完全移籍・青字はレンタル 。数字は2024年の年齢

 

まずはゴールキーパー(GK)

小畑・梅田の若手は契約更新だろう(梅田は11/23に契約更新リリース。大卒2年目、まずはカップ戦での出場を目指してほしい!)。

 

特に小畑の出場機会は多くなると予想(小畑も12/25に契約更新リリース。おそらくオファーはあったのだろうなと思いつつ。キック精度など現代的フットボールに必要な資質を持つ小畑選手には、ぜひ生きた教材(=林)のもとでGKの基礎技術をしっかり伸ばしてほしい。それが現時点では良いと思う。林はもう大ベテランの域。来季はたくさん出場できるように頑張れ!)。

 

林は予算の兼ね合いも含めて流動的かと。予算の都合、そして本人の意思が合うならば来季のプレーもあり得る。ぜひ来季も自身の経験を落とし込んでほしい(12/15契約更新リリース。今季の守護神が来季もゴールマウスに。いい意味で小畑の壁になり、GK陣のレベルアップをリードしてほしいものです。)。

 

松澤はレンタルなので退団となりそうな気配。ただ、盛り上げ役となれるベテラン第3GKの存在は貴重で、徳島と契約切れならば完全移籍の可能性もあるか(12/19完全移籍での獲得リリース。ベンチに入れるかどうかの当落線上にいるGKは、常に気持ちを切らさず準備するポジション。その分、メンタリティが磨かれるのでしょうな。コメントにもあるとおり、周囲への配慮を忘れない彼の存在は、来季から生まれ変わるチームを支える意味で必要な存在のはず…!)。

 

個人的には、新人GKを採用するような気はしている。例えば、大卒新人とか若手韓国人GKの獲得とか。

 

(2023/12/25追記⇒)GKは全員契約更新。キャンプなどでケガ人が出ない限りは、このまま4人体制で開幕を迎えるのではなかろうか。

 

センターバック(CB)

今オフ一番の補強ポイントといっても過言ではないだろう。移籍2年目を迎える菅田は残りそうだし、残ってほしい(11/25契約更新リリース。1年目からチーム事情に振り回された感はあるが、その空中戦の強さは魅力。ポゼッションの局面でも活きるはずなので、来季に期待)。

 

テヒョンはレンタルしかも2年在籍したので、おそらく戻るか他チームに行くだろう(11/24退団リリース近未来の韓国代表を背負うCBとして頑張れ!)。

 

若狭は年齢的にどうだろうか。ここも予算次第だけれど、難しそうではある。小出はおそらく獲得を望んだ伊藤元監督がもういないので、微妙なところだろうか。こちらも契約更新は怪しい気がしている。補強の状況次第だろうか。

 

(小出は11/28契約更新リリース。おお、正直意外だった。CBとRSBも担うことができ、真面目な性格は森山新監督のもとで活きそうでもある。来季はキャプテンを担うかわからないけれど、個人的には背負いこみすぎず自分のために頑張ってほしいと思う。

 

若狭は12/19に退団リリース。CBやRSBで出場し巧みなポジション取りでチームを支えた。力はある選手だが、若手中心の編成に変わるチームでは、やはり年齢面で構想から外れたのだと思う。皆から親しまれる良いキャラクターでした。まだまだ彼の経験を必要としているチームはあると思うし、頑張ってほしい)。

 

貴重な左利きCBの福森は、来季も更新となりそうと予想。ただ、もし補強のアテがあるのならば、その限りではない(12/6退団リリース。若狭と同じく、若返りを図るチームにて来年32歳となる福森選手も構想から外れたということでしょうな。移籍先の今治で頑張ってくださいな!さて。左利きのCBは先日報道されたマテウス選手や知念選手の加入が濃厚ですが、まだ補強があるかもですな。※2024/1/4追記⇒知念・マテウス選手ともに入団決定)。

 

来季のCBにはおそらく、外国人と日本人を獲得(移籍もしくは新卒で2~3名を獲得)するのではないか。

 

裏強化部のリストをざっと並べてみると、知念(浦和)・マテウス モラエス横浜FC・イヨハ 理 ヘンリー(京都 ※熊本からレンタル中)・家泉(いわき)・タビナス ジェファーソン(水戸)・山田(水戸)・福島(栃木 ※湘南からレンタル中)・平松(栃木)・カイケ(大宮)・袴田(大宮)・千田(東京V)・庄司(金沢)・生駒(山口)とか。

 

(2024/1/4追記⇒)知念選手に続き、既報通りマテウス モラエス選手も加入。現在CBは4名。左サイドバックの欄でも触れていますが、CBとLSBを兼任できるプレイヤー、もしくはCBとDMFを兼任できるプレイヤーをもう1名くらい獲得したいところですな。もちろんCB専任でも。

 

契約更改していなさそうな選手を挙げていくと、重複しますがタビナス (水戸)・熊谷(千葉)・田中(柏)・塚川(FC東京)・綱島(東京V)・二階堂(YS横浜)・松村(湘南)・附木(沼津)・奈良坂(讃岐 ※町田からレンタル中)・森(琉球とか...。松本で出場機会を得て成長した常田選手に帰ってきてもらうのもいいかも…?

 

サイドバック(LSB)

※おそらく4バック基本線と予想し、考えます。

 

現所属は蜂須賀・秋山・内田。そこに来季は石尾(仙台大。今季特別指定選手)が加入する。来季の基本線は石尾+秋山or内田か。

 

蜂須賀は本人の希望次第かと。まあ、彼の年齢も考えると若返りするチームの戦力構想には入らないのではないかと思っている。本人が現役を希望すれば退団もあり得る(11/16PMに退団リリースあり多くは語らないが、秋田で現役生活をやりきって帰ってきておくれ。待ってるよ!)。

 

秋山・内田は、今季ともに一定のパフォーマンスを見せたと感じている。ともに貴重な左利き。両方契約更新してほしいところとは思うものの、予算的には怪しいかもしれない。

 

個人的に、どちらかと言えば秋山の方が来季のチームにフィットしそうな気はしている。ハチの去就も含めどうなるか(11/24に内田の契約更新リリース。考えてみれば石尾は新人だし、LSBは内田・秋山・石尾の3人になっても不思議ではないのか。

 

12/22に秋山の退団リリース。内田か秋山か。やはり片方のみ契約更新でしたなあ。秋山は推進力のあるタイプで、堀体制以降は氣田と良い関係でボールキープできていましたな。貴重な左利きSB、新天地の福島でも頑張ってくれい!)

 

(2024/1/4追記⇒)秋山選手が退団し、現状LSBは内田と石尾の2人体制。加入が噂されるCBのマテウス モラエス選手はブラジル時代にLSBをやったことがあるとかないとか。しかし、石尾は(特別指定選手の1年間があったものの)今季新加入。もし移籍選手の獲得があるとすれば、LSBもCBもプレー可能な選手を補強するかもしれない(どちらかと言えば、CBメインでLSBも兼任できるプレーヤーがほしい)。

 

あるいは両サイドでプレーできるSBの選手か。例えば、浦和の馬渡選手や岐阜の宇賀神選手、名古屋からレンタルで水戸に行っている成瀬選手とか…若手を集めるチーム方針ゆえに、年齢がどうなのかという自問自答はまあありますが。(←宇賀神選手はなんと浦和に復帰するそうですな。びっくり)。ほかには...LSB専任ですが磐田の高野選手はどうでしょうな。2022年からケガ続きで中々出場機会が無いですが、縦に早くクロスも上手だった印象。

 

サイドバック(RSB)

真瀬は契約更新すべき選手と考えるものの、入団後からのキャリアを考えるとオファーがあれば出る可能性がありそう。環境を変えたい思いもあるかもしれない(12/1契約更新リリース。森山体制では活きると思う。望むキャリアを切り拓け!)。

 

RSBもできるハチの去就が微妙なので、このポジションには移籍もしくは新卒選手の獲得による補強があるかも。左サイドは左利きのスペシャリストを置いておきたい都合上、RSBの体制は専任2人+CB兼任1人くらいになると思う。

 

ここは、来季J3となるツエーゲン金沢の小島選手(元仙台・仙台ユース出身)にお帰りいただくなんてどうだろうか。ここ数年試合経験をかなり積んでいて、今季は37試合(スタメン34試合)出場。あとは、高尾(G大阪)・柳澤(G大阪)・江川(いわき)・黒崎(栃木)とか。

 

(2023/12/19追記⇒)ブラウブリッツ秋田より髙田選手が加入。おそらくこのポジションは打ち止めでしょう…!いやあ、裏強化部では見つけられなかったですなあ。

 

ボランチ(DMF)

来季2年目となる工藤蒼は、レンタルに出されなければ来季も間違いなく我が軍でプレーするでしょう(12/1契約更新リリース。若手にチャンス到来の2024シーズン。まずは公式戦出場を!)。そしてこのポジションには、ユース時代にプレーした新加入の工藤真が。ともに来季チャンスをつかんでほしい。

 

レンタルで加入したエヴェルトンは、年俸も高いようで返却濃厚か(11/23退団リリース。まあ…いろいろと合わなかった部分が多かったなと。大宮戦のアディショナルタイム我が軍の残留を手繰り寄せるヘディングゴールがハイライトでした。来季所属するチームでも頑張ってくださいまし)。

 

闘争心抜群、しかしポゼッションを求めていく来季のチーム…そして年齢を考えると、フォギーニョも退団濃厚と考える(こちらも11/23退団リリース。大人しいチームのなかで闘う姿勢に心が動いた。2022年のホーム熊本戦は忘れないぜ!)。

 

松下も予算を考慮すると、優先順位的に微妙なところか(12/10契約更新リリース。意外にも…と言えばかなり失礼ですが、更新となりましたな。もしかしたら、契約が残っているのかもしれない。もちろん実力は疑う余地なし。コンディションを整えて頑張ってほしい!…その一方で。松下の契約更新は当方が予想した編成に割と影響があるというか。庄子GMが話していた「レンタル選手の完全移籍移行」や、氣田・鎌田など実力やポテンシャルの高い選手の去就が騒がしくなりそうな気配がありますのう)。

 

2023シーズン途中加入の長澤は、ピッチにいるといないのでは大違い。正に別格の存在だ。年俸はもちろん安くないだろうが、残してほしい。まあ、今期途中からJ1チームから完全移籍で加入していると考えれば、来季も我が軍でプレーするのではと予想。そして願望11/23契約更新リリース。本当によかったよかった。来季はトレーニングからどんどんパーソナリティを出して、チームをリードしてほしい)。

 

鎌田は若く、そして高い技術を持つ。チームとしては残したいだろう。ただ、もしJ1チームやJ2上位チームからのオファーがあれば、移籍する可能性も否定できない(12/17契約更新リリース。フィットするチームがあれば出るかも?と思っていましたが、契約更新となりました。2024のネオ・ベガルタには必要なピース。持ち前のセンスをさらに発揮するには、球際の激しいプレーをいとわない体と積極性が必要だ。飛躍するために、森山監督のもとで成長してほしい)

 

梁については、本人の意向次第だろう。何の報せも無いということは来季も戦うのではないかと思っている(12/18今季で現役引退の報せ。ビックリとまではいかないまでも、このタイミングは意外だった。来季のチーム再出発を見届けてから…と勝手に思っていた。でも、梁やハチという選手が契約満了…まさに世代交代ですな。チームが新たな一歩を踏み出す明確なサインともいえます。梁のことは改めて書きたいと思うが、今はただただお疲れさまでしたと。できるなら、これからの我が軍に力を貸してほしいとは思っている)。

 

このポジションもおそらくは外国人が加入しそう。加えて日本人で実績のある選手と合わせて、(鎌田の去就次第で)1~2名のレギュラークラス獲得があるのではないか。こはちょっと現実的に夢想(←日本語おかしい)してリストアップ。名古(鹿島)・柴戸(浦和)・奥野(湘南 ※G大阪からレンタル中)・山田(名古屋)・喜田(C大阪)・宮本(いわき)・高岸(水戸)・前田(水戸)・松井(町田 ※川崎からレンタル中)・竹本(熊本)とか。

 

(2023/1/4追記⇒)鎌田の契約更新が決まり、あとは外国人選手一人が加入すると考えています。果たして。そう言えば、長崎(元川崎)のカイオ・セザール選手は退団していますな。ちょっと安直だろうか。

 

オフェンシブハーフ(OMF)

チームで最も選手が多いポジション。くどいようだが来季は若手主体と考えると、エネルギッシュにプレーできるオナイウと加藤あたりは残りそうな気配。

 

(オナイウは11/29契約更新リリース。スピードに乗ったインパクト大のプレーで今季スタジアムを湧かせた数少ない存在。来季はレギュラー争いに絡むだろう。飛躍の一年を!)。

 

(加藤は12/28山形への完全移籍リリース。後述の氣田と同様にお隣さんへの完全移籍となりました。我が軍が自ら荒波に突っ込んだ2020年から今まで頑張ってもらったなと思っております。入団決定時のメッセージはとても感じるものがあった。お隣さんのボスは言わずもがなのナベ氏。加藤自身は初めて指導を受けることになるが、おそらく長所を活かせる環境になるのではなかろうか。ただ!頭はかなり使うと思うので…早く順応できるように頑張ってくれい!)

 

藤枝にレンタル中の大曾根は戻ってくるのか、はたまたレンタル延長か。川崎の下部組織出身で、育成重視の編成となると戻ってくる気はするものの…今季はケガでほぼ試合に絡めなかったことを考えると、もう1年くらいは藤枝でプレーしても不思議ではない(12/21レンタル先・藤枝への完全移籍リリース。そのまま完全移籍となりました。リアルな話をすれば移籍金が発生すると考えられ、編成上の理由もありそうだ。大きなケガを負いながら完全移籍のオファーを受けられたのは、先方に素質を買われている証拠。続々と選手がステップアップしている藤枝でエース格となってほしいですのう。頑張って!)

 

ベテラン遠藤は鹿島仕込みのプロ意識の高さ、そして秀でた技術を持つ。そして言わずもがな宮城県出身。若手を鍛えるキープレイヤーとして来季も残るだろう(11/17契約更新リリース長澤と共にチームに厳しさを持ち込んでほしいね。そういう意味でいよいよ来季は本領発揮というところかな)。

 

そして、遠藤と同じく宮城県出身かつ我が軍の下部組織出身・郷家。J1レベルのプレーヤーであることを示した2023シーズン。オファーはあると思う…あると思うが、長澤と並んで残ってほしい大切な存在。新たなビジョンを掲げ、創立30年目を踏み出すチームの象徴としても必要なプレーヤーだ(11/26契約更新リリース。複数年契約だったのかな。まんず、ひと安心。来季は君がエースだ!

 

氣田も長澤・郷家と並び、言わずもがな必要な選手ではある。ただ、成長志向が強いだろう彼。そろそろ新たな環境でのチャレンジを望んでいても不思議ではない。彼にはJ1時代から、だいぶ貢献してもらった。もしJ1からオファーがあれば送り出すタイミングといえる(我が軍との契約が残っていれば移籍金も手に入るという側面もある)。果たして(12/28山形への完全移籍リリース。移籍はまあ、織り込み済みとして…なんとお隣さんへの完全移籍となりました。J1からオファーなかったのかなあ…。そういう意味ではコメントにもある通りの危機感は選手として覚えるわけだ。とは言え、同じリーグでは現在我々よりも格上のお隣さん。これもステップアップというわけですな。ぜひ有言実行、驚くほどの自己変革を起こしてくれ!)。

 

今季途中に、練習生を経て加入した齋藤。元日本代表でトップレベルを経験したプロ意識の高い選手には、来季も貢献できる資質があると思う。ただ、彼も松下同様に年齢を考慮すると契約更新は微妙か。実力は確か。しかし若い選手が多いポジションのため、氣田や大曾根の進路次第で去就が変わりそう(12/21退団リリース。練習生からの入団ということもあり、おそらく半年契約だったんですな。加入後は少なからずチームの雰囲気改善にひと役買ったと思います。我が軍で目立ったプレーは正直あまりなかったけれど、その経験を新天地で十分に発揮して頑張ってくれ!)

 

レンタル組の松崎・中島・相良はそれぞれ古巣に戻るか、他チームに移籍するのではなかろうか。個人的に、松崎は浦和に戻らず他のJ2チームでプレーしてトップフォームを取り戻してほしい。輝いていた水戸にいったん戻ってもいいのかな、と思っている(2024/1/4清水への完全移籍リリース。レンタル元の浦和にはやはり戻らず、水戸時代の恩師・秋葉監督率いる清水への完全移籍と。秋葉監督時代の水戸さんでは大活躍していた松崎選手。来季はライバルとなりますが、トップフォームを取り戻してほしいですな…頑張って!)

 

一方、中島・相良は、来季監督就任濃厚の森山氏のもと、アンダー世代の日本代表で戦った経験がある。レンタル組ではあるものの、もしかしたら来季も戦う可能性はあるのではないか。だが、ともに所属元では将来を背負うべき存在だろう。来季は基本レンタルなしという方針の我が軍。完全移籍が実現するのならば…というところだが。。

 

(相良は12/20完全移籍での獲得リリース。今季は序盤~中盤に出番をつかみ3ゴール。いずれもインパクトのあるシュートでした。氣田とは違ったタイプのドリブルは躍動感があり、来季22歳と編成面のバランスを考えても我が軍としては良い結論となりましたな。伸びしろは相当あるはず。アンダー代表で教えをうけた森山監督のもとで飛躍してくれい!)

 

(中島は12/27レンタル移籍延長のリリース。今オフ、我が軍でおそらく最も去就が注目されていた中島選手は、期限付き移籍延長という形で来季も戦うことに。レンタル元のC大阪では“No.8を継ぐ男”として活躍を期待されている存在。おそらくは復帰する選択肢もあったのではなかろうか。でも、このままの状況では退団することには悔しさがあったのだろう。コメントでは「来年は自分がプレーで引っ張っていく」と。頼もしいじゃないですか。ぜひキャリアハイの活躍を見せてくれ!)

 

そして、OMFには新人・有田選手が加わる。

 

正直飽和気味のポジションのため、獲得は必要に応じてでしょう。須藤(鹿島)・椿(千葉)・長谷川(東京V ※横浜FCからレンタル中)なんていかがでしょうな。裏強化部としては、長谷川選手を心から推したい。プレーもさることながら、基礎技術に秀でていて「止める、蹴る」をチームに落とし込める存在になれるので。

 

(2024/1/4追記⇒)OMFは最終的に齋藤・フォギーニョ・氣田・松崎・加藤の5選手が退団。もともと選手が多いポジションだったので、この人数はだいたい想定範囲内ですな。新たに川崎さんから名願選手がレンタルで、新人では有田選手が加入…もう1名くらいOMFもしくはST/CFの補強があっても不思議ではないですな。ほかのポジションと比べ、若干優先度は落ちますが。

 

上記選手以外にさらにリストに加えるとすれば、草野(水戸)・杉本(群馬 ※東京Vからレンタル中)・黒川(大宮 ※町田からレンタル中)・デューク カルロス(相模原)・窪田(岐阜)・村田(岐阜)・オ セフン(清水)・一美(京都)・新井(神戸)とか。

 

フォワード(ST/CF)

センターバックと並び、補強は必須のポジション。特に外国人選手の獲得を期待したい。

 

気性が激しく、終盤はカードコレクターでまともに戦えなかったホ・ヨンジュンはレンタル組でもあり、退団するだろう(11/24退団リリース素質は間違いなかったと思う。通年ナーバスだったチーム状況は不運だった。来季の所属チームで活躍してほしい)。

 

同じくレンタル移籍で来ている山田も、他のレンタル組と同様の状況。C大阪に戻るか、別チームに移籍するのではなかろうか。個人的には残ったら残ったで面白い存在だとは思っているが…(12/29C大阪への復帰リリース。中島選手は残りましたが、山田選手は復帰となりました。監督交代もあり、なかなか難しい状況だったと思います。慣れた環境、周囲にレベルの高い選手が多いC大阪でここから頑張ってチャンスをつかめ!)。

 

最終節でホーム初ゴールを決めた、仙台ユース出身・菅原は来季も間違いなく我が軍でプレーする(11/28契約更新リリース。2023シーズン、オナイウと並び数少ない希望でした。地元生まれでユース出身と、2024年から新たな一歩を踏み出すチームにとって象徴的存在である。ぜひ来季も試合に絡んで得点を!)。

 

中山は、来季の我が軍が自分の強みを出せるフットボールを目指している思えれば、来季も戦うかもしれない。個人的にはもうひと花、ふた花咲かせられる選手だと思う。現状は契約更新・退団半々と予想(12/14契約更新リリース。2024年は3シーズン目となりますな。コメントにある通り、今シーズン…というか2022年の監督交代以降は苦悩の日々だったと思う。来季はタスクも整理されて、彼の良さが活きるのではないか。ぜひ2ケタゴールを!)。

 

そして来季は、神村学園高・西丸選手も新加入。仙台ユース出身を除く高卒ルーキーは2019年以来の照山・田中以来ですの。

 

来季は新外国人フォワードを必ず獲得すると予想。プラス中山やレンタル選手の去就次第で、1~2名の選手が入りそうだ。個人的なイメージでは、高橋(浦和)・ディサロ(湘南)・イスマイラ(栃木)・林(金沢)・安藤(水戸)・寺沼(水戸)とか。とにかくシュート意識と決定力の高い選手を切望。

 

(2024/1/8追記⇒)エロン選手が加入し、CFタイプはおそらくこれで打ち止めになりそうですな。遠藤選手・中島選手・郷家選手をどのポジションで想定しているかにもよりますが(お三方ともOMFもSTもできるので)、氣田選手が抜けた(そしてOMFの選手に若手が多い)ことを考えると、やはりOMFに軸足を置いた選手を迎えそうな気はしている。獲るとすればですが。

 

ちなみに、補強優先順はLSB→CB→DMF→OMFと思っております。

 

 

今オフは現有戦力の1/3位、多ければ半分以上が入れ替わると踏んでいます。ちなみに、外国人は国内移籍のほか海外クラブからの移籍ももちろんあり得ますので…。そして、J3JFLまでは正直見きれておらず。。そこはすみません。

 

正直、松本のDMF安永(水戸からレンタル中)と沼津のCFブラウンノア賢信選手くらいしかパッと思いつきませんでした。。J3福島から加入した鎌田選手のように、下部リーグのチームからの獲得もあり得ると思います。

 

コーチ陣はほぼ入れ替え

さて、指導陣に目をやると…堀監督をはじめ、手倉森時代から在籍した貝崎コーチ、みなさまおなじみ村上コーチ、原崎時代に加入した松本フィジカルコーチ、今年加入した浦和出身の工藤GKコーチがそれぞれ退団。

 

11/24時点では、2023シーズン途中にジュニアユース監督から配置転換された西コーチ以外は指導陣の入れ替えとなります。

 

まあ、西コーチももしかしたらジュニアユースに戻るかもしれないし、トップチームと下部組織の橋渡し役(今後、チームが目指していくトップと下部組織が一体となった強化・育成の実行)と言う意味で、来年もトップを担当するかもしれませんな。下部組織の指導陣から、西コーチと入れ替わる形で誰かトップチームに加わる可能性もあります。

 

さて、新監督最有力候補の森山氏。

www.soccer-king.jp

www.nikkansports.com

www.soccerdigestweb.com

U17ワールドカップを戦っていた日本代表は決勝トーナメント1回戦でスペインに敗れ、帰国の途に。残念でしたが、とても熱い戦いぶりでした。我が軍の監督就任については、然るべきタイミングで発表となるでしょう…!

 

(2023/12/14追記⇒)森山監督以下、大幅に入れ替わるコーチ陣の組閣も気になりますな。そう言えば、先日はこんな発表もありました。

www.frontale.co.jp

我が軍のオールドファンには懐かしい高桑さんは、アンダー世代日本代表のGKコーチとして森山監督のもとでスタッフ入りしていた経験あり。もしや。

 

そして、森山監督の就任会見では「フィジカルコーチは気心知れた方にお願いした」と監督自ら話していましたな。強度の高い森山フットボールを実現するために大切な存在です。

 

あとは、おそらくヘッドコーチ格の方も来るのではなかろうか。こちらも結構楽しみです。

 

(2023/12/25追記⇒)高桑さんの件、もしやはもしやのままでした。森山監督の就任会見の模様やコーチングスタッフの詳細については、こちらの記事を見てみてくださいな。

vegaltaunder.hatenablog.com

 

と、いうわけでいつも以上の長文となりました。今後の記事は、続々と発表されるだろう編成絡みのニュース紹介および解説記事になると思われます。

 

編成がある程度固まったら、来期以降の(長期的な)チームづくりについても、話せたら良いですな。

 

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【※2024/1/12追記】

2024年を迎えました。今年もよろしくお願いいたします。さて、2023のメンバーでは最後の33人目となる松崎選手の移籍リリースがあり、これで全員の去就が明らかに。

 

振り返ってみますと…外国人に関しては、今季のパフォーマンスを考慮すると、早い段階から総入れ替えが予期できたため全員退団に驚きはないです。

 

庄子GM「限られた予算はセンターライン中心に使う」発言も、外国人の総入れ替えを示唆しているのかなと思っていました。

 

ここまでに報じられた、横浜FCのCBマテウス モラエス選手とCFのエロン選手が完全移籍にて正式加入。

 

個人的には、今後(キャンプインした後やリーグ開幕後など)上記2名に加えてDMFあたりに外国人選手を獲得するかも?と考えてます(もしかするとLSBやOMFもあるだろうか)。獲得する場合は、ブラジル人選手か韓国人選手の獲得か(←韓国語通訳さんの退団リリースが現状ないので。まあ配置転換の可能性もありますが)その辺りも注目です。

 

他方、事前に報じられていた「若手レンタル選手の完全移籍での獲得」は、相良選手の獲得と中島選手のレンタル延長という結果になりました。

 

まあ、裏強化部ではそもそも4名(相良・山田・中島・松崎)のうち何人かを狙うのだろうという認識でいましたし、4名のうち優先で残してほしい選手を残してもらったと思っていますので、良かったかなと(中島選手は若手をリードしていく存在であってほしいし勝負強さがある。そして、氣田選手の移籍を視野に入れると若く負けん気の強い相良選手は欲しかった)。

 

庄子GM「基本レンタル移籍はしない」と話していたものの、まあ“基本”ですからね。新たなチームの構築元年という段階では、レンタルもピンポイントで上手に活用しようということですな。

 

まあ、中島選手については今年獲得となると移籍金が高い(=来年がC大阪との契約最終年なのかもしれない)ゆえのレンタル延長かもしれないし、あるいはC大阪への復帰は既定路線だったものの本人がもう1年戦うことを望んだのかもしれない。だとすれば、このままでは終われなかったんでしょう。熱い男だ。

 

何にせよ本人としては、ベストな結果となったのではなかろうか。移籍延長リリース時のメッセージは「自分のプレーでチームを引っ張る」と、我が軍での主力を担う覚悟が出てきましたな。それだけは言えます。

 

ちなみに、育成型レンタルで加入する名願選手については、川崎さん強化部から庄子GMよろしくお願いされたのかなと思っています。まあ、相良選手あたりと刺激し合って互いに成長できれば全方向にとってプラスとなるでしょう。

 

さて。改めて…退団選手は33名中14名と、実に4割近くになりました。外国人選手全員退団、レジェンド選手の引退や移籍、コーチングスタッフも監督以下大幅に入れ替えとなり、我が軍はまたまた新たなチームの装いとなります。

 

しかし、今回は“育成型クラブ”への転換を明確に打ち出し、30年目を迎えるクラブが新たに踏み出す第一歩。ベガルタ仙台第2章、ある意味本当の始まりとなるシーズンですな。

 

2024年シーズンに向けたチーム編成は、庄子GMの発言通り若手中心。退団選手14名のうち8名が30~40代、入団選手は全員20代です(2024/1/12時点)。

 

こちらは、2024シーズンの年齢を考慮して簡易的に作成したチーム編成の一覧表です。

※2024/1/11現在。黄色は来季プレーする選手・灰色は契約満了。赤字は新加入・緑字はレンタルからの完全移籍・青字はレンタル

こうして表にしてみると、やはり今季はベテラン選手が結構多かったのだなと改めて感じます。ここまでの流れを見ると、移籍で獲得する選手も含め「若手中心」の編成方針はやはり貫かれており、ベテランと若手の入れ替えが進んでいますな。

 

現有戦力の契約年数やチームビジョンを踏まえて、今年は「レンタル選手の完全移籍」「外国人含むセンターラインの選手を適材適所で獲得」してチームの基礎=土台を築くために、現有戦力をある程度残す。

 

そして来シーズン、来々シーズンと段階的にベテラン選手(とレンタル選手)を減らしながら、若い世代中心のチームづくりを加速させていくイメージなのだろうか。

 

来季戦うメンバーの顔触れを見ると、基本技術や自身の強みを持つプレー面のほかにも、チームに厳しさを植え付けられる選手やポジティブな雰囲気を作れる選手で編成している印象があります。

 

そう言えば、来季は宮城県出身や我が軍出身の選手は帰還しないんですかの。ユース育ちで大学経由での新加入のほかにも、これまでに吉野・梁・遠藤・郷家といったゆかりある選手を移籍で獲得したこともありました。

 

はて、そんな宮城県出身選手や我が軍の出身選手は今どこかにいるのだろうか(いや、いるのは知っているが…来ると思えず笑)。

 

 

さて。ここまでいろいろと書いてちまちま更新して参りましたが、1/9に「チーム体制のお知らせ」が発表されました。

www.vegalta.co.jp

 

ひとまず、現状のメンバーは28名。昨季のチーム編成で頑張りすぎたことやスポンサー離れが影響しているのか、おそらくは赤字を出さないことを最優先(=身の丈に合った経営)にしながら、浮上を狙う難しいミッションを課せられた状況で(保有人数を減らすなど)やりくりして残すべき選手を残した感はあります。

 

実際、現状の編成でも一応形にはなります。なりますが、2024シーズンは若手の二部練習や練習試合の増加など、選手をみっちり鍛えていく方針とのことなので、ケガ等々のリスクも踏まえると、可能ならばもう何名か獲得したほうが良いでしょうな。

 

まあ、我が軍の場合はチーム始動日以降に選手を獲得した話が割とありますし、首都圏と大阪・兵庫のJ1チームが編成がスローな感もあるので、まだ何か話があるかもですな。上位カテゴリに属するチームの編成が固まってこなければ、やはり下位カテゴリの各チームに影響してくるものなので。

 

J2他チームの動きを見ると、積極的に選手を補強した印象のチームはお隣さん・清水・岡山でしょうか。補足すると…お隣さんは現状全員日本人選手なので、もしかしたら外国人補強があるかも?清水は得点源のサンタナ選手が浦和に移籍するとか。お得意のパワープレイ補強が敢行されそうな気配もありますな。

 

放出した主力選手に代わる新戦力を確保できた印象のチームは、水戸・栃木・群馬・千葉・横浜FC甲府・藤枝・愛媛・大分・鹿児島あたりでしょうか。チームによってはピンポイントで補強はあるかもですが。

 

秋田・仙台・いわき・山口・徳島・熊本はいずれも契約更改が終わり、背番号も発表済み。現有戦力は最低限確保しているものの、1/12現在は登録人数が30人未満。ケガ人を想定すると人数がやや不足している印象で、キャンプイン後も動きがあるかもしれません。

 

そのほか、長崎は去就未発表の選手が何人かおり、まだ出入りがありそうです。

 

余談ですが、札幌・鹿島・浦和・柏・川崎・G大阪・神戸あたりのチームは契約更新のリリースを逐一しないチームなので、若干読めない部分も。町田もまだ未更改の選手が多く、同様です(ちなみに、鹿島・川崎・G大阪・神戸は今季のメンバーリストを発表済み)。

 

もしこうしたチームから選手を獲得するのだとしたら、たとえ話がまとまっていても情報のリリースは基本同時タイミングなので、そうした兼ね合いから発表が後になっているのかもしれません。上記チーム以外の選手にも、動きがありそうな選手がちらほらいますし。

 

そのほか、今シーズンレンタル移籍に出ていた選手や外国から選手を獲得する場合も、話がまとまるまで時間がかかりがちです。

 

ひとまず、チームも練習が始まることですし、ここからはゆるっと行方を見守りましょうぞ。

 

まあ、そもそも…

 

今季J2リーグ16位また監督交代して抜本的に出直すチームに「行きたい!」と考える選手(そして、移籍させたい代理人)はどれくらいいるのか?

 

と、いうことを大前提として考えなければなりませんな。あと、お金。

 

という訳で、そろそろシーズンインを意識していきましょうかね。またお会いしましょう…!