ベガルタ仙台裏強化部コラム

兼 ベガルタ仙台裏経営検討委員会議事録

【ベガルタ2024】補強第5報・川崎MF名願斗哉選手レンタルで新加入|現代型ドリブラー、お借りします

ドリブラーが去り

師も走る年の瀬でほぼ徹夜仕事に挑んでいた私S。昼下がりに2時間ほど仮眠をとり、起きるとさまざまな動きが。

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おやおや。この時期はおちおち寝ていられないですな。いやあ、移籍先はお隣さんでしたか。しかも2人とも。

 

さすが楽天上がりの社長、そして我が軍の内部事情には誰よりも詳しいだろう強化部長と監督が在籍するだけあります。

 

いいじゃないか。どんどん盛り上げていこうじゃないか。ビジネスだろうが私怨だろうが構わん。どんどんプロレスを仕掛けておくれ(若い世代の主力選手がバイプレーヤーを伴って移籍する様は、なんだか本当のプロレス感がありますな)。

 

さて、振り返れば…氣田選手・加藤選手はともに2021年シーズンに加入(加藤は2020年に特別指定)で。思えば、コロナ禍による経営危機に直面していた大変な時期に来たものですな。

 

ドタバタ社長人事・DV告発・フロントとサポーターの不祥事・3度の監督交代…と、さながらここ数年三面記事百貨店の様相を呈していた我が軍で頑張っていただきました。

 

氣田選手のコメントを見ると「苦しい時間が多かった」「甘えや慣れ」「今の成長スピードでは決して満足できない」「変革が必要」「本気で勝ちたい」と、現状への危機感が痛いほどに伝わってくる。

 

「お隣に行くなんて!」と思う御仁もいらっしゃるかもしれんが、これが我が軍の現状ということ。氣田選手にどんなオファーがあったかは知る由もないが、結論移籍先がJ2だったということは、彼のコメント通り「思うように成長できていない自分の現実」ともいえる。

 

サッカー選手は個人事業主レベルアップすれば報酬が得られるし、その逆になってしまえば仕事が無くなる。成長や出場機会を欲して新たな環境で挑戦したいと思うのも、無理はないだろう。

 

そんな状況のもとで我が軍を良く知る連中がおそらく上手いこと声をかけたということですな。

 

まあ、そもそもチーム成績はお隣さんの方が上なので。こちらは今季16位。かたや大逆転でプレーオフにたどり着いたチーム(5位、ちなみに勝点19差)。俊英の経営者や監督のもとで、チームには勢いがある。

 

かたや不祥事だらけで、次々に責任者が交代するチーム。さて、どちらが魅力的だろうか。

 

これも一種のステップアップですな。なので、個人的には頑張ってきてほしいとかしか思っていない。恨みつらみは一切ない。もし移籍金が発生しているなら、なおのこと。

 

残念な思いとすれば、我が軍は素質ある選手の可能性を少なからず奪っていたという現実を痛感したことだ。

 

実際、今オフは現状誰も「個人昇格」を果たしていない。加藤選手についても、使いようがもっとあったのでは?と思う。選手本人の実力は前提として考えるべきだが、短期間で監督が変わってしまったことも原因(の一つ)だろう。要は、生え抜きを育てられなかったということだ。

 

改めて、我が軍の現状は「選手にとって魅力が少ないチーム」なのだ。厳しく、熱く、強い。そんな魅力が我が軍にあれば、氣田選手も移籍することはなかったのではないか。

 

だからこそ、来季から取り組む“育成型クラブ”へのチャレンジは、選手から選ばれる魅力的なチームへの第一歩。

 

ここまで30年。ようやくこの時が来たんだ。

 

ドリブラー来たる

さて、長く重々しい前置きにどれくらいの方が離脱したかわかりませんが、ここからが本題です。

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昨日の中島選手レンタル延長に続き、おなじみ川崎さんから育成型レンタルでOMF・名願斗哉(みょうがんとうや)選手が加入します。

 

2023年、履正社高校から高卒ルーキーとして川崎さんに入団した名願選手。巷では三苫2世と呼ぶ方もいるほど、キレキレのドリブルが武器です。

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名願選手は、小学校の頃から川崎さん入りを夢見ていたようで。しかし、地理的な問題もありガンバ大阪ジュニアユースへ。

 

しかし、G大阪ユースには昇格できず。再度川崎さんへの思いを馳せるも、当時の川崎ユースには選手寮がなく断念。この頃には、なんとベガルタ仙台ユースのセレクションも受けていたそうです(結果は合否保留)。

 

Jリーグチームのユース入りを志すも、叶わぬ現実を目のあたりにしていた名願選手に声をかけたのは、これまたなんとベガルタ仙台コーチ(ユース監督も歴任)の履正社高・平野直樹監督。

 

高校でのプレーを決意した名願選手。中学3年時、最後は高円宮杯で優勝を経験することに。

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履正社高入学後は、平野監督の期待通りに頭角を現していきます。

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そんな名願選手。やはりドリブルがクローズアップされるものの、パスや視野の広さにも強みがあると話します。広い世代から親しまれそうなビジュアルながら、強いハートと負けん気を持っていそうですな。

 

そう。これからの我が軍には熱く、強い気持ちが求められる。挫折を乗り越えてきた選手にはハングリーなハートが備わっているということ。

 

2023年の川崎入団後は、ルヴァンカップ天皇杯に1試合出場。リーグ戦の出場は叶いませんでした。さすが川崎さん。成長を促すいくつもの高い壁がありますな。

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プロ初年度は体づくり、ピッチ外では川崎さんらしい地域活動などにも携わった1年を経て、次は実戦経験を積むために我が軍でのチャレンジとなります。まあ、板倉選手のようにしっかりと経験を積ませてあげられたらいいですな。

 

ちなみに名願選手、キャラクターもなかなかいい感じ。

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来季の若返る我が軍には、ピッチで自らを存分に活かせる機会がたくさんあると思うぞい...!ベテランもどんどんいじってくれい。

 

まあ、名願選手と同じポジションで来季は我が軍に完全移籍の相良選手は相当な刺激になるでしょうぞ。年も近いし、バチバチやってほしいです。

 

そう考えると。中島選手のポジションもそうですが…いずれチームから去る(前提の)存在ながらも、レンタル選手の力を借りながら戦い、その間に若い世代を獲得し(レンタル選手の)後釜を育てていくというやり方が、今の我が軍にとっては得策かもですのう。血の入れ替えが済むまで、少なくとも3年前後はかかるだろうし(しかも、そこからが本当のスタート)。

 

ちなみに名願選手を含め、2023年に川崎さんへと高卒入団した3名は来季全員みちのく武者修行に。ほかの2名はJ3福島にレンタルということで、比較的近場で親交も温められそうですな。

 

福島さんもテクニカルダイレクターに関塚氏(元川崎監督)、来季の新監督に寺田氏(元川崎コーチ)と、我が軍同様に川崎さんの息吹が。

 

川崎さん絡み、J2・J3とカテゴリ違い、かつ互いの距離もある程度近いことから、来季は練習試合が多く組まれそうです。

 

ほかにも、J2リーグでの育成型クラブづくりを先進的にトライしているいわきさんや水戸さんとも関係を強化して実戦機会を作ってほしいですな。

 

お隣さん?森山監督と片渕ヘッドコーチはナベ氏とS級受講同期だし、試合は組まれるでしょうな。うふふ。

 

まんず切磋琢磨しましょうぜ。

 

まあ、改めて。川崎さんのような模範となるチームづくりを実践してきたチームのノウハウが各方面に広がっていくのは素晴らしいことですな。しっかりと恩恵にあずかりましょう。

 

ではでは、また次の記事にて!