お久しぶりの全国区
どうも、Sです。
いやはや、久しぶりに我が軍の名が全国規模でニュースされていますなあ。
東スポ、夕刊フジにまで取り上げられたのですから、もう一人前です。はい。
まあ、ちなみに下例のような下卑た見出しには無視を決め込むのが一番です。自分の頭と心、そして腹で考えるんだ!
債務超過の報から何日か過ぎても、未だに「存続危機」とかタイトルにつけるのはねぇ。PVがKPIなのかな?両誌の記者諸君よ、お疲れさまです。
さて、めずらしく扇情的な文章で幕を切りましたが、経営危機とやらで色々ワイワイやっておりますなあ。
盛り上がってまいりました(無表情)。
スポンサー獲得が伸びず、観客動員に依存した結果が今で。新型コロナというまさかの事態で早まったけど、遅くともこうなることは目に見えていた。ご年配の社長さんたちが、大した策も打たず持ち回りで責任回避のバトンリレーをしてきた訳ですから。
でも、思うのよ。70近いおじいさんも大変だろうねって。だって、老いはどうしようもない訳でさ。なんとかしようにもスピード感もなければ、行動力も期待できない。あんま飛躍するのもあれだけど、政治の世界と一緒。少なくともJクラブの社長には向いていないよね。件のC大阪戦後にサポーターが居座った際も、試合終了後3時間近く経って出てきたとか。試合より長いじゃん。
もうセミリタイアしている人たちをさ、少なくとも日本トップリーグの18チームの社長ないしはNo.2に据えるってどうなのさ。我が軍自体も最早アラサーで。それなりの歴史ができた。そろそろ、本当に意欲がある方をトップに据えてほしい。
いま40~50代の方で、ビジネスシーンで活躍するベガサポ出身の方もちらほらいて。やりたい人もいるでしょう。
そうじゃなくても、もっと近くで…例えば、強豪のJリーグチームのフロントを見渡してもさ、鹿島の鈴木満さんや川崎の庄子春男さんは、宮城県出身で。
もちろん、住友や富士通という巨大なバックボーンがあるのは事実だけど、彼らの手腕は確かな訳じゃないですか。金があっても結果を残せないことなんて往々にしてあるわけだし。
そして、彼らもベガルタのことを見ていないわけではないでしょう。少し考えればわかるはず。昔、鹿島から誰が加入したか。最近、川崎から誰が加入したか。数えてみればよい。
やれる人はいる。しかも、優秀な人がいる。でも、そんな方々がチームには携わらない。そこには原因がある訳だ(「理由」ではないだろう)。
出資比率のおよそ半分が行政だから、それもまあ原因なのかもしれない。動きはどうしても遅いだろうし、柔軟で斬新な発想も生まれにくい。言ってしまえば、宮城県と仙台市の足並みを揃えるのも大変だろう。お偉いセンセイ方の絡みもあるだろうし。
(我が軍にしては)ビッグスポンサーが幅をきかせている。それもあるでしょう。実際、「経営検討委員会」とやらに委員が出ているそうだし。まあ、でもこの企業様はどんどん事業を伸ばしている訳だから、幅をきかせるならもうちょっときかせてもらってもいいかなあなんて。特に、営業目標必達の心得とノウハウでも叩き込んでやってくださいな。
と、色々書き連ねましたが、先日クラブが発表した「経営検討委員会の提言内容うんぬんかんぬん」を見ても、まあ期待はできないですね。
正直、具体性が見えんし、中には「え、やってなかったの??」という事柄も少なくなかった。表現もまあ大したもので。
「経営状況を丁寧に説明したうえで、支援について特段の配慮を依頼する」
「聖域なき経費削減を実施していく」
このあたりは、シビれたねぇ。どこのお役所だよ。
聖域なき削減をしたいなら、レバノンからカルロス・ゴーンでも呼んで来たら?それはそれはすごいコストカットが実現…(話はここまでだ)。
あと、「中期ビジョンの策定」なんてあったけど、右往左往してきた歴史がいっぱいのこのクラブでは十中八九企画倒れになると思うよ…?(詳しくは前編をご覧あれ)
まあ、まずはちゃんと会社にならんと。そういうレベル。市民球団だからとか、そういう能書きはなしにしてね。
ところで、いろんな記事を見ていると「Jリーグの規定では3期連続赤字もしくは債務超過でリーグ参加資格のクラブライセンス剥奪となる」と、書いてあることが多いなあと感じた。例えば、これ。
これ、「Jリーグの規定では3期連続赤字もしくは債務超過でリーグ参加資格のクラブライセンス剥奪となるが」と書いてあるけど、ミスリードになるよね。と、言うのも以前私自身が間違って覚えていたからで(訂正してからのお詫び経験あり)。
債務超過になればアウトだけれど、3期連続赤字イコールすぐにライセンス剥奪ではないわけで(我が軍の場合は債務超過が絡むのでアウト。今年はコロナ特例で何であれ剥奪なし)。
※参考記事
上の記事を見て、なるほどなあと理解できました。そういえば、FC琉球の倉林会長って3年間無報酬で社長されていたんだよなあ。
こういう愛ある方が来てくれればねえ…(まあ、ここに至るまでのFC琉球は我が軍の比ではないレベルに大変だった訳ですが)。
こないだKさんとも話していたのだけど、いちど壊れるしか方法はないのかもしれないね。本当に。
「ひとつひとつなくした果てに残ったもの、これが愛じゃなければなんと呼ぶのか」なんて、米津さんも言ってたし…。
J3まで落ちてみて、それでもスポンサーとファンが少しでも残っていれば、きっかけがつかめるかもしれない。無論、残らなければ終わりだが。
今から来年のことを考えてみる
正直、経営なんたら提言の実効性はまあ期待できないものの、クラブが潰れることは無いと思っています(なお、確証はまったくありません)。
多分だけど、Jリーグが潰さないと思う。コロナ禍でダイレクトに経営不振になりました、はいクラブが潰れました、ってことは避けるだろう。
過去には放漫経営で潰れそうです、っていうクラブも助けてきた実績があるわけで(フリエの話は、また違うケースなのでいったん置いといて)。
我が軍のフロントは、提言どおり「経営状況を丁寧に説明したうえで、支援について特段の配慮をリーグに依頼する」はず。それが3~4年のライセンス剥奪猶予願いとなるわけだけど、それをリーグが認めるかどうかは半々かな。認めるとしても、いくらコロナ禍の影響とは言え割と厳しめの条件がつくはず。お目付け役毎月派遣、とかね。
そのうえで、リーグ側から提案があると読む。問題はリーグの提案をクラブがすんなり飲むかどうか(そこは若干怪しいと思っている)。まあ、助けを求めるなら早いほうがいいよ。多分、似たようなチームは今後出てくるはずだから。協会やリーグとは話せる人がクラブ関係者にいるだろうしさ。
さて、ちょっとした希望論は端に置いといて、我々はあくまで強化部(裏)。お金がすっからかんなチームが、来季のJ1でどう戦うかを考えていきたい。気がつけば10月、例年なら来季の編成予想でキャッキャしはじめる頃だ。
ただ、流石に来季は夢補強など期待できない。むしろ、一人も無いかもしれない。そして、選手の保有数も大分減るだろう。無い袖は振れない。
と言うか、現場にまで聖域なき改革とやらを断行するわけで、そんな窮屈で未来のないチームにどれだけの選手が残るというのか。これがフツーの会社なら、できる人は転職するでしょ?
現実的に考えれば、外国人選手はゼロになっても何らおかしくはない。残るとすれば、ポルトガル語を話せる選手だけだろう。複数言語があれば、その分通訳も必要になるわけで。
「そんなこと…」と思うかもしれないけど、それくらいのところから削減する必要がある(あるいは、予算編成上の話から求められるかもね。外から)。
さて、そうなると日本人選手の編成をどうするか?になる訳ですが。
その前に、まずは木山監督をどうするかによるかなと。今の戦績、個人的には「まあ、こんなもんだろうなあ」という思いが強いです。
人件費はリーグでもほぼ今の順位どおり、初のJ1指揮を執る監督(しかもチーム1年目)、それでいて良くも悪くも理想の芯を捨てずにやり続けている…と、なればね。冷静に考えて。
「いや、木山が無能だ!渡邉さんカムバック!!」とか言っている方は、頭を冷やして昨シーズンの顛末を考えてみればいいよ。
本を出すほどに称賛された元監督の戦術。(ステマじゃないよ、はあと)
しかし、結果を残せば残すほど選手は引き抜かれ、結果として最終年となった2019シーズンは、補強もかみ合わずに守備的戦術へとシフトチェンジ。戦術家(と、本人が思っているかはわからないけど)としては、相当不本意だったでしょう。
その中で、どの方面でも停滞感が生まれてしまったと。順位は上がらず、(これはナベ元監督のせいではないけど)観客動員数も14000~15000人で横ばいに。せっかく積み上げてきた戦術も残留のために捨てざるを得ない。その点も含めて、激しいやりとりがあったんでしょうな。
ナベ氏としては、再度戦術を体現できる陣容を揃えて再挑戦したい。一方、経営陣(およびスポンサー)としては、新たな戦い方(…と、いうか2011&2012の頃のようなプレッシングスタイル)で心機一転を図りたいと方向転換した。
そこで平行線になったのでしょう。長年我が軍で勤めたナベ氏は、このチームの事情なぞ理解し尽くしていたはず。
それで言ったんだろうね。「本気で上を目指すなら、長年かけて継続的にチームカラーを作らなければいけない。さもなければ、このままだ。」と。
(似たようなことを、ホーム最終戦のあいさつでも話していたでしょ。)
結局、残留基本線だったはずが事実上の解任になったと。ナベ氏もチームに対する思いと現実、そして自分の理想との狭間で大変だったと思う。彼の真面目さは、私も知っているところ。2019シーズンは正直見ていられなかった。こう言うのも何なのだけど、辞めて楽になった部分はあるんじゃないのかな。
個人的には、しがらみのない新しいチームでステップアップしてほしい。私めがあの戦術が好きかどうかはともかく、優秀な監督です。彼は。
さて、大いに横道へと逸れました。木山監督をどうするか。個人的には、複数年契約なら来年までまっとうしてもらえればと。単年+オプションみたいな感じなら、今解任してもいいと思う。フレキシブルです。
一番の悪手は、今シーズン終了後の解任だ。それなら、新任が選手を把握でき戦術も落とし込めるよう、早いうちがいいだろう。何度でも言おう。来季の目標もJ1残留である。そのために、どう動くかだ。
ただ、解任したところで経営も成績もヤバいチームに誰が来るんだろうか。現状、チーム内にもS級ライセンス保持者はいないようなものなので、この状況下で新任を探すなら外部から呼ぶことになるだろうけど、普通なら来ない(清水秀彦氏みたいなチャレンジャーなら話は別だが)。
来るとしたら、
・S級あるけど監督経験ない
・J1で指揮を執りたい
・成績不振で解任されてまた監督をする機会をうかがっている
・謎のスペイン人監督
くらいでしょう。日本人で実績のある人はまず来ない…というか、外国人以外は呼べないかも。。でも、それも今はコロナで難しいし。どうすればいいのか。
実際、木山さんの前に日本人で純粋に外部招聘した監督って、2006年の都並監督までさかのぼる訳ですよ。渡邉→内部昇格、手倉森→内部昇格、望月→内部昇格…もっと言えば、都並監督のほかには清水監督くらいしかいないのです(佐藤長栄氏はノーカウント。リティが実質監督だったので)。
それくらい人脈もないし、チームのヤバみも業界に伝わっている訳です。と、なるとこりゃどうやらOB選手に頼るしかないと。よりヤバさを知っているOBだからこそ来ない?そんな疑問は認めん。
うちのOB選手で、S級持っている方は…
・鈴木淳 氏
・越後和男 氏
・小村徳男 氏
・石川研 氏
・中田一三 氏
・阪倉裕二 氏
・村田達哉 氏
・藤吉信次 氏
※本当はもう少しいますが、いろんな事情を考慮して外しています。大体で許してつかぁさい。
藤吉なんていいねえ。まあ盟友永井が監督やってる東京Vのコーチだから、来ないだろうけど。まあ本当にJ3とかまでいったら、淳さんとかエッチュウ氏とかになるのかなあ。
まあ、いちおう今年度のS級取得講習に木谷コーチが参加しているので、今年終わりにもし木山監督が退任になったら、今度は木谷監督かもね。ライセンス取得→その年に就任は実績あるし。
しかしなんだか、字面も現役時代のポジションも変わらんなあ(ナベ氏→センターバック、木山氏→センターバック、木谷氏→センターバック…笑)。
さてさて、話を戻して。木山監督続投の場合は、強度を持った選手を集めることになりそうですな。前、後に推進力のある選手というか。
なので、(我が軍でいうところの)高年俸選手は経営的な観点から、強度に欠ける20代後半~30代の選手は戦術的な観点から、出されるかもしれませんな。あ、有望な選手はもちろん出ていくと考えておきましょう。
と、いうか残せるのは、高卒の若手とユース出身、レンタルバックの選手、ベガルタデビューの関口・富田、地元生まれの吉野、あとはJ2あがりの浜崎・石原なのかなあと。あとは、複数年契約の選手とか。
プラス来季正式加入する2名の大卒、ほかには
・どうしてもプロになりたい大卒選手
・鹿島、川崎人脈のレンタル(例えば、赤崎パターンで川崎・山村選手とか…)
・強化担当絡みで鳥栖・東京V・長崎に関わりのあった選手
・どんな形であれJ1にステップアップしたいJ2・J3の選手
とか。
もしかしたら、選手獲れなくてセレクションとかやるかも…?大幅に陣容が変わるかもしれません。
2021年が終わるころには、まさにアフターコロナのニューノーマルなチームになりそうですな。どう変わるにしろ、やるべきことは今こそ“Be Creative & Run(考えよ、疾走せよ)”でしょう。
なんだか寒気が走ったところで、今回の駄文をここで終わりにします。まあ、来期の話については今後も書いていきたいと思いますよ。
次は、試合レポートの予定です(今のところ、FC東京戦以外は全部チェックしておりますゆえ)。
また、近々!