ベガルタ仙台裏強化部コラム

兼 ベガルタ仙台裏経営検討委員会議事録

【2018ベガルタオフ(11)】岐阜からMF庄司加入、FW石原完全移籍!

キャリア7シーズン目で、いよいよJ1(個人)昇格

J2屈指のパサー、庄司選手が岐阜から完全移籍にて加入。

www.fc-gifu.com

 

FC岐阜 庄司悦大選手 完全移籍加入のお知らせ | ベガルタ仙台オフィシャルサイト


1989年9月14日生まれ、今年29歳です。経歴は、清水商高-専修大-町田(J2・JFLJ3)-山口(J3・J2)-岐阜(J2)。

 

インカレで優勝した専修大からプロ入り後、これまでの6シーズン降格も昇格も経験した。本人的にどう感じているかはさておいてなかなかの苦労人である。

 

プレスリリースでも「自分の得意なプレーであるパスで……」と話しているように、パスには相当の自信がある様子。

 

ちょっと動画をみてみましょ。

 

★2017シーズンハイライト(非公式)

www.youtube.com

 

専修大学在学時の町田戦(天皇杯の神奈川県予選)プレーハイライト(非公式)

www.youtube.com

※ちなみにこの試合が翌年の町田加入に繋がったとか

azrena.com

 

なるほど、ほんっとパサーだね!静岡のプレーヤーだね!!

 

独特の「間」を持っていて自分のリズムで勝負するタイプですな。なんだか懐かしい感じがします。

 

彼を語るうえで、イメージが強いのはやはり山口に在籍していた2015年J3ですな。

 

JFLから昇格したばかりの山口は、FW岸田・MF島屋・MF鳥養・MF福満といった攻撃陣が大活躍し1年でJ3へと昇格。

 

岸田・島屋・福満が得点ランキング上位を独占、チームは総得点96(36試合)という記録的な数字を叩き出した。ボランチとして彼らの実力を引き出していたのが他でもない、庄司選手です。

 

今年はパスサッカーの権化・大木武監督が率いるFC岐阜に加入。成績はどうあれポゼッションサッカーを貫いた岐阜において、ほとんどの試合に出場し屋台骨となった。

 

一つ言っておけば、彼は三田とはプレースタイルが異なる。三田のようにドリブルで運んで、適宜ミドルシュートを放ち、球際で粘れる……いわば現代的なプレーヤー、ではないと思う。そこは観る側も分かっていてほしいなと。

 

ただ、その分と言うか。ドリブルで持ち上がるタイプではない分、パスセンスはとても優れていて。流石、長短のパスは正確性が高いなあという印象がある。ボールポゼッションで攻め入る我が軍にはフィットするかなと思います。

 

J2とは異なるJ1のプレースピードに本人が早く順応できるかどうか、がカギであろう。岐阜時代の試合を観ていても、少しゆったりとしたプレー(チーム全体がそう)が目立った。

 

折角のパスセンスも早いプレッシャーに潰されては何にもならない。なので、その部分をクリアできるポテンシャルがあるかどうか。それは、これから明らかになる。

 

何せ、彼自身がJ1初挑戦。J3⇒J2⇒J1とステップアップを果たしてきた彼の適応力に期待したい。

 

ボール触ってなんぼのプレーヤーだしね、周りもしっかりサポート&フォローを!

 

あ、ちなみに裏強化部補強リストには……おりませんでした。シシーニョに目が行き過ぎて、見逃しましたな……。


正式にいらっしゃいませ、石原さん

www.sponichi.co.jp

 

★公式

石原直樹選手 ベガルタ仙台へ完全移籍のお知らせ|URAWA RED DIAMONDS OFFICIAL WEBSITE

石原直樹選手 完全移籍加入のお知らせ | ベガルタ仙台オフィシャルサイト


渡邉サッカーを体現するには、最早なくてはならない存在の石原選手。既報通り、完全移籍での獲得となりました。改めていらっしゃいませ。

 

浦和時代の2シーズンこそケガで苦しんだため0得点に終わったが、他のシーズンは安定して点を取れるプレーヤー。昨年もチームトップの10得点。

 

そして、何よりもワントップとして技術の高さと球際の強さが光った。ボールロストが少なく、前線の守備でも必要な時に的確なチェイシングを見せる。文字通り、攻守にわたりチームを支えたエースプレーヤーです。

 

そんな彼も今年で34歳。まだまだ頑張れると思うが、彼の代役として活躍できるプレーヤーも出てきてほしいところですな。


例によって契約更新状況おさらい(2018/1/6現在)

GK
シュミット・ダニエル⇒12/9契約更新
関憲太郎⇒12/23契約更新
石川慧⇒12/25栃木へ完全移籍発表
イ・ユノ⇒12/23契約更新

 

CB
ヴィニシウス⇒12/24退団発表
平岡康裕⇒12/13契約更新
大岩一貴⇒12/26契約更新
小島雅也⇒12/27J2町田へ育成レンタル発表
増嶋竜也(レンタル)⇒⇒12/27レンタル終了(※所属元、柏からJ2千葉へレンタル)
常田克人⇒12/12契約更新
(DMF)椎橋慧也⇒12/12契約更新

 

WB
永戸勝也⇒12/14契約更新
蜂須賀孝治⇒12/18契約更新
OMF中野嘉大(レンタル)⇒12/22J1川崎から完全移籍での加入発表
菅井直樹⇒12/25契約更新
古林将太(レンタル)⇒12/25J2名古屋から完全移籍での加入発表
(OMF・DMF)茂木駿佑⇒12/21契約更新

 

DMF
(OMF)奥埜博亮⇒12/23契約更新
富田晋伍⇒12/16契約更新
三田啓貴⇒12/29神戸への完全移籍発表
藤村慶太⇒12/27J2金沢へのレンタル発表

 

OMF
野沢拓也⇒退団報道(河北)
梁勇基⇒1/5契約更新
金久保順⇒12/16契約更新
野津田岳人(レンタル)⇒12/28J1広島からのレンタル移籍期間延長発表
西村拓真⇒12/14契約更新

 

FW
平山相太⇒12/28契約更新
石原直樹(レンタル)⇒1/6完全移籍での獲得発表
クリスラン(レンタル)⇒残留を視野に交渉中&退団へ(河北)、清水に移籍へ(スポーツ新聞各紙)

 

【レンタル中】
DMF差波⇒12/28J3盛岡へのレンタル終了、J3金沢へレンタル発表
OMF佐々木⇒12/29J2徳島への育成レンタル終了、J2讃岐への育成レンタル発表

 

※強化選手や二種登録選手は除く
※ポジションは今季の使われ方など加味して、当方の独自判断

 

んで、入退団と契約枠でみると。

≪OUT≫ ⇔ ≪IN≫
GK石川 ⇔ GK川浪
DF増嶋 ⇔ DF金正也
DF小島 ⇔ DF板倉(レンタル)
DFヴィニシウス ⇔ ?
DMF三田 ⇔ DMF庄司
DMF藤村 ⇔ ?
OMF野沢 ⇔ FW阿部
FWクリスラン ⇔ FWジャーメイン

 

【A契約】21+2人(25人まで保有可能、下部組織出身はカウント外)
シュミット、関、平岡、大岩、椎橋、永戸、蜂須賀、中野、菅井、古林、富田、金久保、野津田、平山、石原、梁勇基、川浪★、金正也(外国人枠)★、板倉★、庄司★、阿部★(カウント外:奥埜、茂木)

 

【C契約】3人
イ ユノ(アジア枠)、常田、ジャーメイン★

 

★は今季加入選手。

 

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2018年ベガルタフォーメーション(20180106)

 

まあ、もちろん退団した選手と同数を獲得するわけではないですからな。うーん、センターフォワードタイプはもう一人くらい来るかなあ。あとはまあ、守備系オールマイティ選手(CB・ボランチのできる選手)を一人。

 

提携国(※タイ、ベトナムミャンマーカンボジアシンガポールインドネシア、イラン、マレーシア、カタール以外の外国人枠はあと2人分(※)あるから、もう1枠くらいは使うのかな?

梁勇基金正也のどちらかは外国人枠扱いになるはず

 

例年通りブラジル選手が来るか。はたまた韓国あたりから選手が来るのか。それとも謎のスペイン人が来るのか……。

 

もう少し動きありそうですのう。


今年はバレンシア

www.kahoku.co.jp

オフには海外視察へと旅立つ渡邉監督。今年は、スペイン・バレンシアへ。

 

戦術やトレーニング方法と言うよりは、週末の試合に向けたチームマネジメントについて学びたいという意思での渡欧だったようです。

 

「目の前の試合を大切にする」「勝負へのこだわり」……あら、分かっているじゃないか。それですよ、今一番必要なのは。

 

記事の最後には「ES MUY DIFICIL VENCER A ALGUIEN QUE NUNCA SE RINDE」を各々訳せという問題を投げて結ばれておりましたな。

 

スペイン語なぞ1mmも分からないSさん。まんまと辞書引いて訳しました。

 

「諦めない人間を倒すことは難しい」みたいな意味かな?

つまり、スラムダンク安西先生の例の金言ってことでOKですかね?

 

勝つために最善の選択を『選ぶ』のが監督でございます。築いた土台のうえで、勝つためにどんな選択肢をチームに増やしていけるか。Sさんは、そこに注目しております。

 

それが実現出来たら、次は『選手それぞれが、勝つための方法をピッチで主体的に体現する』という段階に行くのでしょうな。

 

そこまでたどり着けるよう、監督自身も精進してくださいませ。