ベガルタ仙台裏強化部コラム

兼 ベガルタ仙台裏経営検討委員会議事録

【2018ベガルタオフ(番外編その2)】裏強化部補強リスト(中編)

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前回は現有戦力についてちょっとだけ&DF陣のテコ入れについてお話しました。そして、中編となる今回はボランチについてボランチ編だけでも大分長くなったため、3部作でお送りします)。早速参りましょう。

 

3■ボランチは心臓なのです

裏強化部、特に私SとKさんは長年我が軍のボランチのクオリティに問題を抱えていると感じていた。ボランチのレベルが少しでも上がれば、比例してフットボールの質も上がるのに。そんな思いでいたのだ。

 

しかし、今季半ば。我々が抱えていた思いに一つのピリオドが打たれる。それは、三田と奥埜のダブルボランチ起用であった。

 

我が軍に加入し、優れたサッカーセンスと技術に左足から繰り出す気の利いたパスですぐに頭角を現した三田。攻撃面、特にボールキープ能力と意外性のあるシュート、豊富な運動量を武器としていた奥埜。

 

奥埜は過去ボランチに何度か起用されたが、あまりフィットしないでいた。だが、攻撃的な戦術を取り入れた今季はともにオフェンシブなタイプの二人がボランチに並び立つことが可能となった(富田のケガもあったと言う意味では結果論かもしれないが……)。FW石原の効果的なチェイシングや球際の強さも相まって、守備の負担が軽減されたのも大きいだろう。

 

ボランチが安定した結果、二列目の野津田と西村もチャレンジできるようになり、安定したパフォーマンスを発揮。今季終盤戦はチーム全体の戦術理解とコンビネーションも深まり、裏強化部的にも来季への期待感は少しずつ上がっていったのである。

 

本気で5位を狙うなら、ボランチのレベルをさらに上げなきゃね。ようやく、質にフォーカスした強化策が取れる。そう思って、リストアップを進めていた。進めていたのだが……。

 

まさか、三田が移籍するとは。オファーは間違いなくあるとは思っていたが……複数年契約を結んでいたしレギュラーに定着もしていてこれからと言うときに動くことはあまり考えていなかったのである。だが、結果はご存知のとおりになった。

 

だから、即戦力ボランチの確保は生命線となった。来季、今季より結果を残すには同じレベルかそれ以上の選手を迎えなければいけない。当然、当初のリストアップからは異なったメンバーとなった。

 

茨田陽生(J1大宮、26歳)J1リーグ戦30試合1得点
パスセンスの高いボランチ。柏の下部組織出身で、今季大宮に加入。レギュラーとしてチームを牽引したが、来季はJ2へ。文句なしの実力を持つ彼。来季もJ1でプレーすべきだ。

 

橋本拳人(J1FC東京、24歳)J1リーグ戦26試合5得点
サイドハーフサイドバックもこなせる守備の強いタイプ。昨季4得点、今季5得点と機を見て攻撃に絡む姿勢も抜群。近年、縁のあるFC東京さん。淡い期待を持つ。

 

扇原貴宏(J1横浜FM、26歳)J1リーグ戦26試合1得点
元日本代表。昨季はケガで出場機会があまり無かったが、今季は活躍。左利きでパスセンスに優れ、三田の後釜としては申し分ないでしょう……だけどもね、お金は高そうですな……。

 

丸谷拓也(J1広島、28歳)J1リーグ戦6試合0得点
昨季は21試合出場。惜しみない運動量でピッチを走り回る。野津田のように、当時3-4-2-1を敷いていた広島の経験を活かせれば。

 

当初はここまでだったが、後に追加。

 

永木亮太(J1鹿島、29歳)J1リーグ戦20試合1得点
湘南での働きが評価され、2016シーズンは鹿島に移籍。石井政権では重用されたが、大岩政権ではベンチを温める日々が続いている。ボール奪取力、運動量、キック精度の高さを生かしたい。

 

細貝萌(J1柏、31歳)J1リーグ戦14試合0得点
海外経験も豊富な元日本代表。元々は攻撃的選手。ボランチとしては守備力を評価されている。今季開幕後に柏に加入したが、あまりフィットはしていない印象。

 

中町公祐(J1横浜FM、32歳)J1リーグ戦22試合2得点
むかーしむかし仙台への入団が内定していたが、A契約での加入となること(湘南でのプレー経験あり⇒大学進学⇒再びプロ)を失念していた当時のフロントが獲得を回避したとかなんとか。現在では横浜FMのレギュラーとして活躍。球際に強く、競り合いも勝てるプレーヤー。

 

増田誓志(J1清水、32歳)J1リーグ戦4試合1得点
今季夏に清水へ加入。何回か我が軍もオファーした。ゲームメークに優れ球際にも強い。しかし、確か複数年契約だったような……

 

六平光成(J1清水、27歳)J1リーグ戦25試合0得点
攻撃センスを評価されているプレーヤー。終盤ケガをしたが、その前までは試合出場の機会を得て活躍。

 

・茶島雄介(J1広島、26歳)J1リーグ戦12試合0得点
技術力が高く、運動量も豊富。攻撃センスもあり、2列目もこなせるボランチ。広島でのプレー経験を活かしてほしい。

 

稲垣祥(J1広島、26歳)J1リーグ戦14試合2得点
GKとCB以外、どこでもプレーできる万能性が魅力。今季はヨンソン監督就任後、レギュラー獲得。しかし、同監督は清水へ。来季は甲府時代に指導を受けた城福監督が就任する。果たして進路は。

 

DF編でご紹介した、東京Vの安在選手もボランチでプレーできる。左利きで技術力高し。彼もまた三田選手の後釜としてはフィットするのではないかと思います。

 

【契約状況】
ボランチは各チーム人材難と、強化部員Nくんは語る。その通り、どこのチームもやはりこのポジションは大切なのです。

 

リストアップした選手では、茨田・橋本・六平は契約更新。丸谷は大分、茶島は千葉へとそれぞれ移籍。まあ、やはりと言うか。なかなか難しいでしょうな。

 

うーむ。三田の移籍金とか高年俸(と思われる)選手に支払う予定だったサラリーなど調整して、ボランチはお金をかけてでも強化してほしい。今オフは川崎さんからDF板倉を借りてきましたが、DFかMFどちらで使うつもりなのかによって今後の移籍もどうなるかということですね。

 

でもなあ。最悪、レギュラークラスは厳しくとも一人はほしい。年齢も関係ない。来季1年でもいいから、茂木・板倉・椎橋など若手の成長までを繋ぐ存在を一人。

 

次回、攻撃陣編を待て!